交通事故で顔に怪我を負った場合は



悲惨な結果を招く交通事故は、けっして世の中にあってはならない出来事のひとつです。けれども、いかに慎重に取り扱っていても、高速などで移動している自動車を人が必ずしも制御できていない部分があることは、否定できない事実ではないでしょうか。そこで、不運にも交通事故に遭い、それが原因で怪我などを負ってしまった場合に、被害者が少しでも救済されるように、賠償金などのさまざまな措置が設けられているのだといえるです。ところで、顔に治りきらない傷ができてしまった場合、賠償金の額に男女で差があることをご存知でしょうか。交通事故が原因の後遺障害等級には、現在1級から14級までの等級が設定されており、自賠責保険基準で賠償金が支払われています。つまり、その等級によって、支払われる金額が決まっているのですが、男女で差があるのはこの部分です。同じ交通事故で顔に治らない傷ができた場合、女性は7から12等級の間で傷の大きさなどを基に金額が決められます。ところが、男性の場合には、12から14等級という何段階も低い等級で賠償額が決定されるのです。これは、もともと女性は、その頭脳的、身体的能力などとは関係なく、容姿によって人生を左右されるというような、昔ながらの誤った考え方に基づいた算定方法がまかり通っているからでしょう。そこで、顔に大きな傷があっては、結婚ができなかったり、結婚生活が終わってしまうなどのことが、金額にも反映されているためなのでしょう。しかし、これは現代の基準に合わせれば、少しも正しい考え方だとはいえないのではないでしょうか。 たとえば男性でも、俳優やモデルといった職業についている場合、顔に傷ができてしまっては、生計を保つ手段を失ってしまうことも考えられるからです。ただ、醜状痕に関する後遺障害では逸失利益などで保険会社ともめるケースもありますので、もしそういう場合は醜状痕の後遺障害に詳しい交通事故弁護士に相談しましょう。


交通事故 整備不良が原因のもので多い内容は



車は便利な移動手段なので、多くの方が利用していると思われます。通勤だけを考えるのであれば電車だけで構わないですが、子供の送り迎えや、病院の利用、レジャーなど車がないと困る場面が多くあるので、鉄道が至るところまで整備されている首都圏であっても車を利用する方が多くいます。ただ、交通事故件は現在においても多く発生しています。そこで、整備不良が原因となって起こった交通事故について見ていきます。 まず、タイヤ不良による事故を挙げることができます。タイヤ不良で起こる交通事故は約半数が夏タイヤで雪道を走行してしまう事、約2割がパンクやバースト、約1割がタイヤの磨耗となっています。タイヤによってブレーキが利かなくなってしまうので、定期的に点検することが求められます。北海道と東北以外の地域ではスタッドレスタイヤを利用しない方が結構いるようですが、それはナンセンスだと言わざるを得ません。雪が降らなくても雨が降って凍結してしまうことがよくあるので、夏タイヤのまま運転することのないようにしてください。 また、制動装置不良によって生じる交通事故も多く発生しています。制動装置とはブレーキのことになります。ブレーキは安全に運転するために最も大事な箇所だと言っても過言ではないので、そこが整備不良になってしまうと事故を引き起こしてしまう可能性が高くなります。運転する前にブレーキが利くかを確かめて、ちょっとでもおかしいと感じたら整備に出すべきです。これぐらいであれば大丈夫だろうと考えていると、いざという時にブレーキが利かなくなって事故を起こしてしまうので、安易な考えは捨ててください。車検だけでは不十分で日常点検や定期点検も行う必要があります。


交通事故でレッカーを呼ぶことに



交通事故を起こした場合、直ちに警察を呼んで交通事故の報告書をしなければなりません。また自分が加害・被害に関わらず歩行者やオートバイ、もしくは自分よりもひどい状況になっている人がいた場合、すぐに救急車の手配をするべきです。また二次災害にならないためにも自分の車を動かせるのであれば道路のわきに寄せておくとよいでしょう。警察を呼ぶ際近くの信号機の名称や目印になるものを知らせ、また東方向か西方向か連絡するとスムーズにいきます。わからなければ道路標識をみて「A市にいくほうめんです」と連絡しましょう。今はスマホなどでGPS機能があるのでそれを使ってもいいです。 もしも動かなかった場合、レッカー車がいりますが、たいていの任意保険ではロードサービスで入っています。もしも入っていない場合、レッカー代はたいていの人はJAFに頼んで最低限の基本料金で8000円と移動距離が加算されます。  今は新車の場合ディーラー経由で任意保険に入るようになっています。また自動車保険は高いと思われる方もいますが、初心者の方の場合、新車特約というオプションをつけておけば3年以内全損となったとき新車費用がおりてくるというサービスもあります。(一部の大手保険会社のオプションです)。自動車事故はいつ、どこで起こるかわかりません。また最近では自然災害によるものもあり、自分の努力だけでは防げないことがあります。こういったことに役に立つのが保険なのです。またドライブレコーダーを装着するのも自分を守る手段の一つです。 というのも物損事故による割合がはっきり証明できますし、当て逃げ事故による泣き寝入りもしなくて済みます。ドライブレコーダーは数千円からのものもあります。こういうものも活用するのもいいのではないでしょうか。
覚えておきたいことは、過失割合でもめた場合は交通事故弁護士に相談するのが確実だということです。


死亡事故が起こった場合の慰謝料や逸失利益について



交通事故被害者が加害者に対して損害賠償を請求することについて、過酷で理不尽で、シビアな現実があります。毎日、日本中のどこかで必ず交通事故が発生しています。交通事故の発生はとても多く起きているのが、残念ながら現実です。現実的なことを考えると、死亡事故が発生しない日など1日もありません。
 死亡事故が発生した場合、被害者の遺族は、加害者が加入していた自動車保険から補償を受けることができます。かなり高額の慰謝料や逸失利益を算定してもらうことができるのではないかと思い込んでいる人が多いですが、とても納得が行きませんが、現実はなかなか厳しいようです。
万が一自分が交通事故で死んでしまうようなことがあったとしても、加害者側から十分な補償金を受けることができるはずだから大丈夫だと楽観視している人は、シビアな現実を直視して、弁護士に相談するなど、しっかりと対策をとる必要があるのがシビアですが現実です。
そもそも慰謝料や逸失利益が算定される際には、加害者と被害者双方の過失割合が判断されることになっています。横断歩道を渡っていた被害者が加害者が運転する車にはねられて死んでしまった場合、加害者側に100%の非があったと認められるケースは意外ですが、結構少ないようです。多くの場合、被害者側にも何らかの落ち度があったと認められ、その落ち度分を考慮しつつ慰謝料や逸失利益が計算されることが多いようです。簡単に言ってしまうと、納得が行きませんが、必ず十分な金額の補償を受けられるという保証は全くないのが現実のようです。  


 また、近年、海外資本の保険会社が日本市場に積極的に参入してくるようになった結果、どの保険会社にも保険金の支払額をなるべく低く抑えようとする傾向が見られるようになっています。同業者間の競争が激化した影響で経営が苦しくなっていますので、各保険会社は保険金の支払額を少しでも安くしようと躍起になっています。保険会社は、慰謝料や逸失利益の早見表のようなものを独自に作成しており、それに基づいて保険金の支払いを行っています。その金額は、一般の人が想像している金額よりもかなり低い金額です。その金額に納得することができずに裁判を起こす人もいますが、裁判基準自体がそれほど高くなっていませんので、手間と時間だけがかかってしまう結果になるケースが多いです。また、弁護士費用を負担する必要がありますから、手元に入ってくる慰謝料や逸失利益の金額が、実質的に減ってしまうこともよくあります。  自分が死亡事故に遭ってしまう確率は、決してゼロではありません。また、その際に十分な金額の慰謝料や逸失利益が支払われる保証が全くないことを考えると、万が一の備えとして自分自身で生命保険に加入しておくことが、とても重要になってきます。

ただ、加害者の保険会社が支払うべき損害賠償金を遺族に支払わないからと言って、諦めるのではなく、弁護士に相談し、依頼をすれば、大幅に金額が上がる、本来もらうべき金額をもらえる場合が多いです。亡くなった方は口を出せませんので、加害者が被害者に過失があったと主張して過失相殺で保険金額が少なくされそうになっても、交通事故に詳しい弁護士であれば、信号の周期表を取り寄せて検証し、被害者に加害者が言うような過失はなかったと立証してくれる場合もあります。

もちろんどんな弁護士でも良いわけではなく、交通事故の解決実績が多数の弁護士に相談する必要があります。




交通事故に遭ったら弁護士へご相談ください



交通事故、損害賠償の現実